ぬるりとした感触に心地悪さを覚えて肩を揺らす。
 振り払おうとしたが薬が回ってしまって身体が動かない。
「……、んぅ、……ふ、……、ぅ……」
 絡み合う水音が響く。
 嫌だと思っても払えない。気が狂いそうだ。

 奴の手が再び伸び、ズボンと下着を下ろしてきた。
 中心が露になって寒さを感じる。
 そのまま奴は中心のそれを掴んで、嬲るように擦り始めた。
 びくびくと、腰が跳ねる。
「んっんんっ……っんっ」

 口は塞がれていて声が漏れるだけだ。
 その間に口の中も犯されていく。
 歯列を割って柔らかい物が歯列をなぞっていく。
 逃げようとする僕の舌を絡め取る。
 何度も、何度も……。

 下を擦る指は焦らすように繊細に細かく動いた。
 苦しい、熱が集まっていく。
 何かが込み上げて来るけれど、それが達する前に手を止められ、絶妙なその指の動きに翻弄されていた。
 目の前がぼうっと霞む。
 息苦しい。

 フレディオスはようやっと唇を解放した。
 唾液が滴る。
 もう一度口付けてそれを吸い上げると、首筋へ噛むようなキスを落としてきた。

「……逃げたい? でもせっかく捕まえた獲物を逃がすわけ無いだろう? コロシアムに出る時以外は全て薬漬けにしておく。試合が終われば俺の配下の魔道士に命じてその場で眠らせてやる。今日のように毒や薬を打つのもいいかもな。……これでどんなに俺に反発しようとずっと逃げ出せない、永久奴隷の出来上がりだ。そのうち逃げようなんて意思も無くなる」
「そうやって……奴隷をたくさん作ってきた、わけか」

 下を擦られながら息も絶え絶えに言うと奴は満足そうに頷いた。
「……だが、性奴隷はもう当分要らないな。君以上に魅力を感じる相手はそうそう居ない」

 どうだか、と心の中で悪態を付く。
 どうせ飽きればすぐに別の者に対象を移すのだ。
 そんなことを考えていると。
 股間を弄っていた指が、後ろの方へと伸びてきた。
「な、何?」
 びくりと身を竦めてしまう。
 こいつの動きもそうだが自分自身にも気色の悪さを覚える。
 まるで女の反応みたいだ。

 伸びた指は信じられないところを弄ってきた。
 後ろの穴を押し、ぐりぐりと押してくる。
「───────っぁ」
 思わず声が漏れた。
「いい声」
 気を良くしたフレディオスは、更に強く擦り付けると……中に指を、入れてきた。
「いっ……」
 首をぶるぶると横に振るが、お構いなしに指は深く入ってくる。

 痛い、なんでこんなところに、……そうか、男だから、女と同じようには出来ないから、「ここ」を使うのか、……。
 もう何も考えられない。
 完全に思考は麻痺していた。
 奴の指はまるで生き物のように僕の中で動き回る。
 最初は痛かったそれも、内側から前立腺を刺激してくる巧みさに段々と快感へと変化していった。

 どう、したら、いいんだろう。
 魔法が使えたらこんな男、吹き飛ばしてやるのに。
 いや……それならそれできっと封呪をかけられて終わりだろう。
 何しろ力自慢の自分がこの醜態なのだ……。

「カイン、……カイン」
 もう一度、涙を零した。
 それを気にも留めず、フレディオスは自身のものを曝け出すと、一気に、僕の中に突き入れた。

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□モドル□


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