そう問われて竜王は少しだけ目を丸くする。
「まあ、な……。先ほどローレシアにも言ったが便宜上の性別がある、一応はそれに寄っているが……今の形の性別と同じ性別の相手に恋慕する可能性も在り得るし、それは不自然なことではない。我々神の間ではな」
「そういうことよ。それが、人間に起こってしまっただけ」

 竜王は顎に手を当てて視線を逸らし、考えてから。
「わっはっはっは」
 と、大きく笑った。
「ローラの血と言うなら素直にお前に惚れていれば良いものを。やっかいな小僧だな、あやつも」
「リークかカインか、どちらかが神様ならいいのだわ。そうしたら不自然じゃなくなるのに」

 私の言葉に竜王は笑いを止めてかぶりを振った。
「……お前は? それで、いいのか?」
「……」
 真顔でそう言って来るので詰まってしまう。
 私は苦笑しながら、首を振った。
「……仕方ないのじゃないかしら。リークはカインが好きだと言うし」
「ふん……ま、良かろう。ワシにとってはその方が都合が良いしな」

 鼻から強く息を洩らすと、竜王は私の手を取った。
「もう眠った方が良いだろう。随分付き合わせたな。すまない」
「いいえ。楽しかったわ、リークの慌てる姿も見られたし。ありがとう」
 私は、竜王に手を引かれて寝室への道を辿った。

 今は、いいの。
 私はリークのことをなんとも思っていないし、リークが好きなのはカイン。 
 それでいい。
 私は今の三人の関係を崩したくないから。
 私は友人として、仲間として、リークのことは好きだけれど、カインのことも大好きなの。
 だからお願い、私は、私はそんなことちっともリークに思わないから、二人とも、私から離れないでいて。
 お願い、リーク、カイン……。












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□モドル□


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